アレルギーは主に鼻や皮膚、気管支に症状が出るため、アレルギー科は小児科や内科などと併設されているケースが多いです。そして併設されている診療科によって、看護師の仕事内容も異なります。
まず小児科が併設されている場合、アトピー性皮膚炎や小児喘息といった症状を持つお子さんと接することになります。お子さんを怖がらせないよう、笑顔と優しさを持って対応することが重要です。
具体的な仕事内容は、注射や採血、点滴の実施です。アレルギーは自己管理を怠ると悪化しやすい病気なので、保護者には日常生活で気をつけるべきことをアドバイスします。
次に内科と併設されたアレルギー科では、食物アレルギーや気管支喘息を患った方を相手に対応します。食物アレルギーの場合、食事によって痙攣やじんましん、呼吸困難といったアナフィラキシーショックが起こり得ます。患者が急変した際には看護師の迅速な対応が必要となるので、緊急時を想定した業務が求められるでしょう。
春先になると急激に患者数が増加するのが、耳鼻咽喉科に併設されたアレルギー科です。一般的に身近な病気である花粉症も、アレルギーが原因として発症するものです。
看護師は、主に診察器具の準備や検査の介助、また点滴などを行います。患者が吸入器を使用する際は、使い方を指導することもあります。
生活環境の変化により現代人はアレルギー性の病気を抱えるリスクが高くなっており、患者は年々増加の一途を辿っています。アレルギーの病気はそう簡単に完治するものではないため、必然的に看護師のニーズも高まっていくことが予想されています。
そのため、あらかじめアレルギー科の専門知識を獲得しておくことは、看護としての将来性を高めることにもなります。